KUSANAGIを利用していて困ったら?

遠藤進悟

KUSANAGIでWordPressを使っていてエラーや不具合に直面した際の対処法を解説。直前の操作をメモし、エラーログを確認することで問題の切り分けが可能に。理解困難な場合はユーザーフォーラムで助けを求めることも推奨。最終手段としてサービス提供企業に相談することも可能。サーバ問題は難解な場合もあるため、学習目的以外ではプロに任せるのが最善の選択とのこと。

KUSANAGIでWordPressを利用していると、プラグインやテーマによってエラーがでたり不安定になることもあるかと思います。
そんなときにエラーや不具合の解決に役に立つログの場所やフォーラム、サービスなどを紹介します。

 

◆エラーや不具合が発生したら
エラーや不具合が発生した場合、まずは直前に行った操作をメモしておきましょう。いろいろな操作を行ったあとに思い出そうとしても、忘れてしまっていることがほとんどです。

直前に行った操作を把握することで、サーバ側の問題なのかWordPress側の問題なのかの切り分けが容易になります。
他の人に相談する際も、状況把握に役立つためおすすめです。

 

◆ログを見てみる
なにがエラーや不具合を起こしているのか状況を確認するため、エラーログを見てみましょう。
KUSANAGIのエラーログは以下のとおりです。

“`
Apacheを利用している場合(SSL化してある)
/home/kusanagi/[provisionしたディレクトリ]/log/httpd/ssl_error.log

Apacheを利用している場合(SSL化していない)
/home/kusanagi/[provisionしたディレクトリ]/log/httpd/error.log

 

Nginxを利用している場合(SSL化してある)
/home/kusanagi/[provisionしたディレクトリ]/log/nginx/ssl_error.log

Nginxを利用している場合(SSL化していない)
/home/kusanagi/[provisionしたディレクトリ]/log/nginx/error.log
“`

一つのサーバに複数のWebサイトを入れている場合でも、サイトごとにログが分かれて格納されているため、問題箇所の発見がスムーズです。

ログにはサイトのプログラムでエラーが起こっている箇所が表示されているかと思います。
このエラーメッセージをもとに問題解決を行いましょう。

 

◆フォーラムで聞いてみる
ログを見てもちんぷんかんぷんな場合、KUSANAGIのユーザーフォーラムで質問してみましょう。
https://users.kusanagi.tokyo/

質問する際は、最初に取ったメモの内容やエラーログの詳細(サーバが特定できる情報は隠しましょう)などを貼り付け、質問を投稿しましょう。

焦っていると適当になりがちですが、質問が適当だと回答する側も困ってしまうので落ち着いて状況をまとめてからの投稿をおねがいします。

ここで質問を投げておくことで、同じ症状で困っている他の人の手助けになるかもしれません。もしKUSANAGIのバグだった場合への対応もスムーズになります。
また、機能追加の要望も行うことができますので、KUSANAGIを利用している人は積極的に利用することをおすすめします。

ここで注意すべきことはフォーラムはあくまでもユーザコミュニティでの対応ということです。
レスポンスが遅い場合もありますので、その点は気をつけましょう。

 

◆KUSANAGIをサービスとして展開している会社に相談する
Webサイトが閲覧できないなど緊急性の高い不具合の場合やサーバ・PHPプログラム・WordPressの知識がなく不具合修正が自力では難しい場合などプロの手を借りたい場合があるかと思います。

そんなときは、KUSANAGIをサービスとして展開している会社に問い合わせをしてみましょう。
判明している状況やログの一部なども問い合わせ時に共有すると、正確な見積もりを行うことができ、対応までの時間の短縮になります。

開発元であるプライム・ストラテジー株式会社の公式サポートサービスの他、公式でパートナープログラムに登録されている企業が展開しているサポートサービスもありますので、検索をしてみるといいかと思います。

もちろん株式会社アーシタン(https://aistear.co.jp)でもKUSANAGIに対応したWordPressの保守・サポートサービスを行っています。(https://komatoki.com/

 

◆まとめ
KUSANAGIは困ったときに頼れるサービスやフォーラムが整ってきています。高速なWordPressの環境を安定して利用するために、どんどん活用していきましょう。

サーバ関連は間違ってしまうとサイトが表示されなくなったりもとに戻せなくなったりと、対応が難しい面もあります。自分で勉強しているという場合以外は「餅は餅屋」ということでプロに任せてしまうのが一番はやいかもしれません。

 

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