WordPressのコメント機能を改善するためにできること

WordPressのコメント機能を改善するためにできること
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近ごろは、ウェブのコメント機能が下火になりつつあります。例えば、海外のメジャーな報道機関のWebサイトでは、コメント機能を廃止したところが少なくありません。膨大なコメントをチェックしきれなくなってしまったブロガーたちも、コメントフォームを閉じてしまいました。そして、コミニュケーションの場はソーシャルメディアに移りつつあります。WordPressユーザーとして、果たしてそれで良いのでしょうか。

人間が作り出したコメントツールは、人間の暗黒面を助長してしまうものでした。目に余る人々が、良識を失い、攻撃性の高い主張をところ構わずに吐き出しています。スマートフォンが普及した今、誰もが気軽に自分の意見を公にすることができるようになりました。そして少数の声高な人々が、その他大勢の人々を、議論ではなく人格非難のコメント合戦へと誘導しているのです。

もちろん、コメント機能には良い面がたくさんあります。開かれたフォーラムでコメントし合い、アイデアを議論することで、自分の考えを改めたり深めたりすることができます。WordPressにはデフォルトでコメント機能が備え付けられています。コメント機能はWordPressで構築された多くのサイトの生命線です。この機能がなければ、より多くの議論の場がブログからソーシャルメディアの世界へと移ってしまうことになるでしょう。

WordPressのコメント設定画面はなかなか複雑であるため、コメント機能を有効にしているユーザーでも、1つか2つの設定以外は変更したことがないかもしれません。コメントの設定画面には約20個のオプションがありますが、すべての機能をまとめてオフにできるオプションはありません。この点においては、他のサービスと比較して、少し時代遅れのように思えます。魅力的なオプションであり続けるためには、さらなる改善が必要でしょう。

新しい「フルサイト編集機能」を使えば、コメント機能が欲しい人はコメント機能のブロックを追加し、コメント機能が不要な人は追加しないという方法を取ることができます。しかし、それはサイトの見た目を単純に変更したに過ぎません。コメント関連の機能はすべて管理画面に残っています。

Stephen CroninのShow Comment Parentプラグインは現在のところ良い選択肢かもしれません。基本的なJavaScriptベースのコメントフォームですが、WordPressでコメントを投稿する際に、ページ全体がリロードするのを防ぐことができます。

他にも改善策があります。WordPressは誰もが気軽にコンテンツを提供できるようにするためのプラットフォームですが、Webmentionのサポートを要望したチケット(https://core.trac.wordpress.org/ticket/35435)はこの5年間ほとんど動きがありませんでした。Webmentionとは、ウェブ上での参照や会話のために標準化されたプロトコルです。これは、誰もが自分のコンテンツを所有し、管理することができる、分散型のソーシャルネットワークを目指した機能のひとつです。Matthias PfefferleによるWebmentionプラグインがこの機能を提供していますが、今後はWordPressの一部として備え付けで提供していくことが、より現実的な目標となるのではないでしょうか。

また、コメントで盛り上がるサイトを構築するために必要なツールについても真剣に話し合う必要があるでしょう。例えば、コメントのモデレーション(内容チェックなど)は簡単にできるのか、もしそうでなければ、どうすれば良いのか、といった課題があります。

WordPressを使えばブログだけでなくあらゆる種類のサイトを構築することができますが、コメント機能はWordPressの歴史でありアイデンティティでもあります。人々の議論の入り口となるコメントは、時にはサイト自身のコンテンツよりも重要なコンテンツとなっていることがあるのです。

ソーシャルメディアの流行とは別に、サイトのコメント機能には今でも実質的な価値があります。ウェブは他者とつながり、コミュニケーションをとることで大きな価値を生み出します。WordPressが先頭に立って、より多くの議論を可能にするツールを作っていけるように、みんなで意見を出し、見守っていきましょう。

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