ハイパーオートメーションの時代(導入編)

ハイパーオートメーションの時代(導入編)

弊社ではハイパーオートメーション導入サービスを展開しております。

そのパイパーオートメーションや周辺技術についてコラム形式で紹介していきたいと思います。

ハイパーオートメーションの市場規模は600億ドル

2021年11月17日にGartnerの「2022年の戦略的テクノロジのトップ・トレンド」が発表になりました。
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20211117
その中で今回のテーマである「ハイパーオートメーション」があります。


Increased focuses on growth, digitalization and operational excellence have highlighted a need for better, more widespread automation.Hyperautomation is a business-driven approach to identify, vet and automate as many business and IT processes as possible. It requires the orchestrated use of multiple technologies tools and platforms, including RPA, low-code platforms and process mining tools.

企業の成長、デジタル化、競争上優位性(オペレーショナル・エクセレンス)への注目が高まる中、より優れた、より広範な自動化の必要性が浮き彫りになっています。
ハイパーオートメーションは、ビジネス主導のアプローチで、可能な限り多くのビジネスおよびITプロセスを特定し、検証し、自動化するものです。
ハイパーオートメーションには、RPA、ローコードプラットフォーム、プロセスマイニングツールなど、複数のテクノロジーやプラットフォームを組織的に使用することが必要です。

By 2024, diffuse hyperautomation spending will drive up the total cost of ownership 40-fold, making adaptive governance a differentiating factor in corporate performance

2024年までに、ハイパーオートメーションの普及により、総所有コストが40倍になり、アダプティブガバナンスが企業業績の差別化要因になる

A global oil and gas company has 14 concurrent hyperautomation initiatives.These initiatives include targeted task automation, industrializing over 90 different areas including intelligent document processing, and automation of geoscience and offshore oil drilling operations. Decisions on what to automate are made strategically and are premised on targeted business outcomes for either quality, time to market, business agility or innovation for new business models.

あるグローバルな石油・ガス会社では、14のハイパーオートメーションの取り組みが同時に進行しています。これらの取り組みには、対象タスクの自動化、インテリジェントな文書処理など90以上の異なるエリアの産業化、地質学と海上石油掘削作業の自動化などです。
何を自動化するかは戦略的に決定され、品質、市場投入までの時間、ビジネスの俊敏性、新しいビジネスモデルの革新など、目標とするビジネス成果を前提に決定されます。


また、ガートナーは2021年4月28のレポートで、ハイパーオートメーションの市場規模は600億ドルになると予想しています。

Gartner, Press Release, April 28, 2021, “ Gartner Forecasts Worldwide Hyperautomation-Enabling Software Market to Reach Nearly $600 Billion by 2022”

https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2021-04-28-gartner-forecasts-worldwide-hyperautomation-enabling-software-market-to-reach-nearly-600-billion-by-2022

産業革命により、人間の作業を機械に置き換えて自動化(オートメーション)させる時代になり、また情報革命により、デジタルでのやりとり自体も自動化させる時代となりました。しかもデジタルでの自動化は非常に短い時間軸で大きく変化し、時代を大きく変えていっています。AIの発展もあり、人間の作業の【置き換え】ではなく、人間以上のことができる【高度化】も実現され、新しい時代に私たちは生きています。

逆の言い方をすると、私たちは自動化しなければ時代に取り残されていくという時代でもあります。RPAなどの複数のテクノロジーやプラットフォームを積極的に使っていく必要があります。

各RPAツールベンダーも、この流れを受けてハイパーオートメーション関連の製品をリリースしてきました。

RPAベンダーのハイパーオートメーションの取り組み

UiPath

ハイパーオートメーションとは? RPAから広がる自動化の未来
https://www.uipath.com/ja/blog/corporate/are-you-ready-for-hyperautomation

UiPath社は、コア製品である「Studio」「Orchestrator」「Robot」を中心にしていますが、手広く製品を増やしていって、UiPath製品群で自動化に関わる製品がそろう形にしています。とくにSaaSで提供されている「Automation Cloud」を中心に製品連携の仕組みはよく出来ていると思います。

Automation Anywhere

複数のテクノロジーを活用したエンドツーエンドの自動化それが、ハイパーオートメーション
https://www.automationanywhere.com/jp/rpa/hyperautomation

Automation Anywhere社は文章などの非構造化データの抽出を行う「IQ Bot」とRPA「RPA Workspace」に非常に力を入れており、Everest Groupが出しているIntelligent Document Processing (IDP)とう文章処理のカテゴリで常にリーダー的位置づけに居ます。

Blue Prism

追加コストなしでここまでできる!2022年Blue Prism製品ポートフォリオ紹介
https://www.blueprism.com/japan/resources/white-papers/20220126-webinar/

Blue Prism社も上記2社に負けず劣らずの各製品群を提供していっています。


このようにグローバルな各RPAベンダーがハイパーオートメーションに非常に注力していることが分かります。
Gartnerの発表もこの流れ・ハイパーオートメーションの成長を受けての発表であり、実際グローバルに成長していくものと思われます。

しかし、Gartnerがトップ・トレンドとして注目しているハイパーオートメーションですが、日本国内ではあまり活発ではありません。

日本国内で注目されないハイパーオートメーション

Googleのニュース検索で「ハイパーオートメーション 事例」を検索しても、実際の事例はまだ非常に少ないのが分かります。その理由としては、以下があると私は考えています。

部分最適化のアプローチ(全体最適化への抵抗)

現在の業務プロセスを踏襲して、部分的にITツール(RPAなど)を導入するアプローチであり、業務フロー全体を効率化・自動化するという方針になっていないためです。
たとえば、顧客とのやりとりを今までFAXでやりとりをしていたのを、RPA+OCRで自動化するのも良いですが、そもそもFAXでなく電子データでやりとりしたいと思ったことは多いかと思います。
フロー全体の効率化が有効だと判断しても、顧客および部課外との調整が正直めんどくさく、また失敗できないため、尻込みしてしまいます。
実際、顧客に聞いてみるとFAX送信のかかる費用や、顧客側もFAX送信が顧客側の自動化のネックになっていたりするなど、顧客側もFAXを廃止したいという思いの場合があります。

RPA疲れ・失敗

RPAはGartnerのパイプサイクルで幻滅期を超えて、普及期に入ったといわれています。
しかし、一度RPA導入がうまくいかなかった企業がハイパーオートメーションに取り組むかといえば取り組まないと思います。

RPAの失敗はいろいろと考えられます。

  • 業務プロセスが複雑
  • 安定しない(一部ツール自体の問題もあります)
  • 環境の変化に追随して修正する必要がある
  • 長期的な計画が無く、管理が明確になっていない

これらから、実際何がダメで失敗したのか反省し、次のチャレンジに向かう必要がありますが、そのままフェードアウトして改善へのアプローチをしなくなる傾向があります。

プロセスマイニングツール(タスクマイニングツール)が使えない環境

プロセスマイニングはINPUT情報として、業務システムの操作ログを利用します。
https://www.sbbit.jp/article/cont1/39189
そもそも、操作ログが取得できないシステムであったり、また取得するためのシステム設定値の変更が必要だったり、ログを取り出すこと自体でさえ難しい状況があります。
特に日本の場合は、業務システムがデスクトップ型アプリケーションが多く、操作ログが取れないシステムがまだまだ多いという事情もあります。
また、改善チームと情報システム部門の関係性が遠い場合、操作ログの取得を依頼すること自体が難しい場合があります。

プロセスマイニングツールの価格

プロセスマイニングのツールはライセンス料込みのPoCで大よそ300万円~500万円が目安のようです。
https://it.impress.co.jp/articles/-/18937
もちろん本格導入しようとした場合はそれ以上の金額がかかってきます。

真の自動化に向けてできること

企業価値を高めて、継続性のある会社にするためには、デジタル技術の導入に前向きである必要があります。

実際、2000年以降、フォーチュン500社の52%が倒産、買収、もしくは消滅しました。20年も経たないうちに、2000年にフォーチュン500リストに載っていたブランドの半分以上が存在しなくなりました。
また、50年前、フォーチュン500ブランドの平均余命は75年でした。現在は15未満です。今後60年間で、推定9,000社がフォーチュン500リストに出入りする可能性があると予測されています。
グローバルで企業が生き残りをかけて、デジタル化やDXを推進している中で、日本企業だけ変革しないという選択はありえません。

次回以降はどのようにハイパーオートメーションを導入していけばいいか考えを提示していきたいと思います。

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