nginx・php-fpm 再起動後にWordPressのコンテンツが表示できない(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

nginx・php-fpm 再起動後にWordPressのコンテンツが表示できない(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

こんにちは、南波真之と申します。

こちらの記事では、KUSANAGIユーザーが交流している、KUSANAGIユーザーフォーラムにあるトピックスをご紹介していきます。

このフォーラムには、KUSANAGIの基本的な使い方から、インストール時・運用時のお悩みまで、様々な投稿がされています。

KUSANAGIについて、わからないところがある方はぜひご参加ください。

今回は、WEXALとKUSANAGIのミドルウェアについてのトピックです。

WEXALとは

まず、KUSANAGIは超高速CMS実行環境です。通常のLAMP環境と比較するとページキャッシュ非使用時にも約20倍の高速化を実現できます。KUSANAGIについては、主要クラウドサーバやVPS、レンタルサーバなどで利用できる他、VagrantやDockerを使うことも可能です。

このKUSANAGIは、主にサーバ側の高速化処理であるため、ブラウザからのHTTPリクエストとサーバ側での処理を高速化するためのソリューションです。しかし、CMSの高速化にはその先の対応もあります。サーバから返されるHTTPレスポンスとブラウザでのレンダリングの高速化です。ここを担うのがWEXALというソリューションになります。

WEXALを利用することで大きく改善されるのは、表示のさらなる高速化もそうですがGoogleのPageSpeed Insightsの改善もあります。これはGoogleが示しているWebサイトの速度に関する評価を確認できるサービスです。 PageSpeed Insightsで測定できる指標には、Core Web Vitalsもあります。Google検索におけるページの上位表示についてはユーザーファーストを重要視していますので、Core Web Vitals指標が速度におけるユーザーファーストの指標としても利用されています。

しかし、多くの指標を自社で対応していくのはとても大変なことです。WEXALはこれらの対策をシステムで解決します。WEXALについては、KUSANAGIのPremium Editionで利用することができます。Premium Editionの利用方法はいくつかありますので公式サイトでご確認ください。

<寄せられたご質問> 

KUSANAGI for VMware (8.5.2-2) に WEXAL (2.5.4) を適用して運用しています。

PHP 7.3.13

nginx 1.19.10

MariaDB 10.1.43

一週間ほど前に nginx と php-fpm でタイムアウトとなる時間の設定を変更後、

これら2つのプロセスを再起動したところ、

WordPress で構築しているコンテンツがいっさい表示されなくなってしまいました。

PHP のバージョンは問題ないにもかかわらず、このエラーが表示される原因がわかりません。

WEXAL の利用を止めることでエラーが表示されなくなりましたが、

不具合を解消するためには最新版へのアップデートしかないのでしょうか。

ご質問の詳細はこちらへ:nginx・php-fpm 再起動後にWordPressのコンテンツが表示できない

<寄せられたご質問への回答>

WEXALはPHP7以上が必須なので、PHP5.6では動作しません。

php-fpmサービスは PHP5.6 です。

PHP7 は php7-fpm サービスになります。

タイムアウト時間を変更した際に、誤って php7-fpm の代わりに php-fpm を起動したのではないでしょうか?

KUSANAGIコマンドも kusanagi php は PHP5.6 で、PHP7 は kusanagi php7 です。

kusanagi php7 を実行して、PHP7に戻してください。

なお、PHP7のiniの場所はPHP5.6と異なるので、タイムアウトの設定を変更している場合は同じものをPHP7にも設定してください。/etcのディレクトリ名で判断できると思います。

ご質問の詳細はこちらへ: nginx・php-fpm 再起動後にWordPressのコンテンツが表示できない

さらなる高速化が可能なWEXALを把握し、利用へ

今回取り上げた質問では、WEXALを使っている環境でサーバ設定を変更したところWordPressサイトの表示ができなくなってしまった、というものでした。

現在のKUSANAGIは、KUSANAGI 8とKUSANAGI 9というバージョンが2つ存在しており、それぞれでPHPのバージョンやnginx, Apacheなどミドルウェアのバージョンを変えることができるようになっています。PHPについても8.x系、7.4系、5.6系と複数の選択肢がありますので再起動というのタイミングで間違えないようにしないといけません。

このように、不明な点はフォーラムを使って解決していきましょう。KUSANAGI開発を担当しているメンバーも回答しているため、KUSANAGI関連でのお問い合わせであれば、まずはKUSANAGIユーザーグループのフォーラムに質問を投げてみるのもよいかと思います。

ユーザーの皆さんで KUSANAGIに関する質問や課題を持つ方は、ユーザーフォーラムに投稿いただくか、もし自社で対応が難しい場合やより高度なサービスをご希望される場合はKUSANAGI公式サポートサービスというプライム・ストラテジーのサービスもありますのでご検討下さい。

また、お仕事やプライベートでKUSANAGIを使っている、という方はぜひフォーラムの質問への回答者としてもご参加ください!

ユーザーフォーラムが活性化していくとよりKUSANAGIが盛り上がっていくと思います。

皆様のご参加をお待ちしております。

KUSANAGIユーザーグループサイト

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