WooCommerce Advent Calendar 2016 のエントリーが意外と空いていましたので、4日目として書いてみることにしました。
http://www.adventar.org/calendars/1397
KUSANAGIは今やWordPressだけでなくconcrete5やDrupal8、そして何よりも高速LAMP/LEMP環境として使えるため、PHP + MySQLで動作するその他多くのCMSにも十分に対応できるようになりました。
KUSANAGIでWordPress以外の環境を準備するには公式サイトのドキュメントを参照してください。
https://kusanagi.tokyo/document/command/#provision
ただ、その陰に隠れてしまったKUSANAGIの機能として、WordPressをプロビジョニングする際にWooCommerceを起動状態でインストールすることができるのですが、実はこの機能、地味にすごいんです(笑)
KUSANAGIでWooCommerceをインストールするにはプロビジョニングする際にオプションを追記します。
# kusanagi provision --woo kusanagi_html
オプション部分に「–woo」もしくは「–WooCommerce」と指定すればデフォルトでWooCommerceが導入されます。
いつも通りのWordPressインストール画面が表示されますが…
ログイン直後にWooCommerceの設定画面が起動します。
WordPressのインストール直後からすでに商品の登録が可能です!
簡単にショップが稼働してしまいました!
よく見ると、いつものWordPressのデフォルトテーマではないことが分かります。
実はWooCommerceを作成しているAutomattic社のWooTeamが提供しているWooCommerce向けテーマ「Storefront」がデフォルトで動作するようになっています。
また、プラグインを見てみるといくつかデフォルトで導入されているものがあります。
特に注目されるのが「WooCommerce For Japan」ですね。
WooCommerceは海外で制作されているため、日本の商習慣には合わない部分もいくつかあります。
それらを解消してくれるWooCommerce用拡張プラグインが導入されるようになっています。ちなみに、WordPressを多言語バージョンでインストールした場合には導入されないように調整されていますので、海外サイトでKUSANAGI × WooCommerceを使用する場合でも安心です。
https://ja.wordpress.org/plugins/woocommerce-for-japan/
また、今回のキャプチャではローカルで構築しているため機能していないものがあります。
それはSSLの機能ですね。WooCommerceはショップサイトを構築するためのプラグインですので、できればサイトは常時SSL化でセキュリティを高めておきたいものです。
KUSANAGIはデフォルトでHTTP/2対応、かつLet’s Encryptにも対応していますので、最初から正式なSSL証明書を導入した常時SSL化でかつ高速なショップサイトを構築することが可能です。
カートシステムではページキャッシュを使用してしまうといろいろと不具合が出てしまう可能性がありますので、通常のLAMP構成(CentOS 7にyumでLAMP環境を構築したもの)に比べておよそ10倍高速と言われるKUSANAGIであれば、ページキャッシュを使用しなくても高速なショップサイトを運用することが可能になりますね!
この機会にWooCommerceでショップサイトを是非立ち上げてみてください!