こんにちは、南波真之と申します。
こちらの記事では、KUSANAGIユーザーが交流している、KUSANAGIユーザーフォーラムにあるトピックスをご紹介していきます。
このフォーラムには、KUSANAGIの基本的な使い方から、インストール時・運用時のお悩みまで、様々な投稿がされています。
KUSANAGIについて、わからないところがある方はぜひご参加ください。
今回は、KUSANAGI 8とKUSANAGI 9についてのトピックです。
KUSANAGIのメジャーバージョン
2022年6月現在、KUSANAGIには2つのメジャーバージョンが存在しています。『KUSANAGI 8』と『KUSANAGI 9』です。
KUSANAGI 8は従来のKUSANAGIのことで、CentOS7、nginx1.21系、Apache2.4系、PHP7.4系などのOSとミドルウェアを高速チューニングした超高速CMS実行環境です。標準のLAMP環境と比べて、ページキャッシュ使用時には約2,150倍の高速化を実現し、ページキャッシュ非使用時でも約20倍の高速化パフォーマンスを実現します。
(参考):KUSANAGIとは
サーバ側での処理高速化ができるということで、表示の高速化はもちろん、サーバにアクセスが集中した際にもサーバ負荷を軽減し安定したWebサービスの提供をし続けることが可能となっています。
しかし、KUSANAGI 8で使用しているCentOS7は2024年の6月30日でサポートが終了されるため今後新しく構築していくサーバ環境のOSは考える必要がありました。また、PHP7.4系に関してもセキュリティサポートの終了は2022年11月28日と公表されています。
これは、オープンソースソフトウェアを利用しているため仕方のないことではありますが、ユーザーとしては対策の必要があります。
そこで、KUSANAGI 9では、CentOS Stream 8をOSに、nginx、Apacheはもちろんのこと、PHPも8系と7系どちらも利用できるようになりました。
今後KUSANAGIを利用する場合は、このKUSANAGI 9についても検討のポイントになってきます。
(参考):KUSANAGI 9
最新のミドルウェアを利用しているということもあり、KUSANAGI 9の方では標準のLAMP環境と比べ、ページキャッシュ使用時に約2,330倍の、ページキャッシュ非使用時に約20倍の高速化を実現します。
CentOS関連の動きに関してはCentOS8以降ダイナミックに変わってきており、今後どうなるかはわからないところもありますが、KUSANAGIを使った高速環境を実現する際には現在は2つの選択肢がありますのでぜひ比較してみてください。
<寄せられたご質問>
3月下旬にKUSANAGI8からKUSANAGI9に移行しました。
同じサーバー、同じサイト構成で移行しましたが、通常時のCPUリソース消費が約3倍になりました。
ConoHa VPS 2GB
https://gyazo.com/638030100ac26fe8fc7703dd7134989d
こういう仕様のものでしょうか。
<寄せられたご質問への回答>
こんにちは。
どのように KUSANAGI8からKUSANAGI9に 移行されましたでしょうか?
新規サーバーを立てて、マイグレーションされましたでしょうか?
ご利用ガイド KUSANAGIの使い方
https://support.conoha.jp/v/kusanagi_os/
(続きは以下を御覧ください)
KUSANAGI 8からKUSANAGI 9への移行
説明してきたように、KUSANAGI 8とKUSANAGI 9はそもそもOSから異なります。そのため、移行作業を行う場合は新しくKUSANAGI 9環境でサーバを立ち上げて従来利用しているKUSANAGI 8環境のサーバ内コンテンツをマイグレーションするという形になります。
マイグレーションについては、HTTPで稼働しているWordPressサイトを「常時SSL、HTTP/2化」する方法(準備編)という記事にある手順が一般的かと思いますので、ご参考ください。
このように、KUSANAGIに関する質問や課題を持つ方は、ユーザーフォーラムに投稿もしくはKUSANAGI公式サポートサービスのご利用を検討ください。
また、お仕事やプライベートでKUSANAGIを使っている、という方はぜひフォーラムの質問への回答者としてもご参加ください!
ユーザーフォーラムが活性化していくとよりKUSANAGIが盛り上がっていくと思います。
皆様のご参加をお待ちしております。