ドメイン移行を伴うKUSANAGI 9のインストールについて(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

ドメイン移行を伴うKUSANAGI 9のインストールについて(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

こんにちは、南波真之と申します。

こちらの記事では、KUSANAGIユーザーが交流している、KUSANAGIユーザーフォーラムにあるトピックスをご紹介していきます。

このフォーラムには、KUSANAGIの基本的な使い方から、インストール時・運用時のお悩みまで、様々な投稿がされています。

KUSANAGIについて、わからないところがある方はぜひご参加ください。

今回は、KUSANAGI 9のインストールについてのトピックです。

KUSANAGI 9のインストール方法

プライム・ストラテジーで開発提供しているKUSANAGIは超高速CMS実行環境です。主にサーバの処理側の高速化を行い、KUSANAGIは通常のLAMP環境と比較するとページキャッシュ非使用時にも約20倍の高速化を実現できます。KUSANAGIについては、主要クラウドサーバやVPS、レンタルサーバなどで利用できる他、VagrantやDockerを使うことも可能です。執筆時点で、累計稼働台数が8万台を突破しており、多くのWebサイトの実行環境として稼働をしています。

KUSANAGI 9の立ち上げは比較的簡単です。まず、KUSANAGIが利用できるプラットフォームから仮想マシンを作成します。それぞれのプラットフォームで仮想マシンの作成方法は異なりますが、公式サイトに手順もありますのでここを見ながら進めていきます。

参考:ご利用可能なプラットフォーム

次に、仮想マシンにログインしてサーバーの設定を行います。この手順については「クイックスタート」のマニュアルがありますので参考にしながら進めます。

参考: KUSANAGI 9クイックスタート

普段エンジニアとしてサーバーの設定などを行っていない方は、Linuxの環境でのコマンドラインが少し難しく感じることもありますが、その場合は順番にマニュアルを見ながら実施するか社内のエンジニアの助けを借りましょう。

<寄せられたご質問>

※ ご質問の一部を記載しています。  

以下の簡易マニュアルを見ながらKUSANAGI 9をインストールしております
https://kusanagi.tokyo/document/kusanagi-quickstart
# kusanagi init –passwd “パスワード” –nophrase –dbrootpass “パスワード” –nginx124 –php80 –mariadb10.6
上記のようなコマンドで必要なミドルウェアを入れるところまではできました。
次に下記のようなコマンドを使ってインストールを進めるのですが、今回はサーバの移行でドメインは現在使用しており、現在利用しているドメインのIPの向き先を変更することができません。 この場合、皆さんはどのようにインストールを進めているのでしょうか
kusanagi provision –wp –fqdn http://www.example.com –email kusanagi@example.com –dbname kusanagi_db –dbuser kusanagi_db –dbpass “パスワード” “任意のプロファイル名”

以下2つのどちらかを想定しており、httpsで利用する予定です。
 1.現行ドメイン(www.example.com)で構築する。
 2.現行ドメインとは、別ドメイン(stg.example.comなど)で構築する。

ご質問の詳細はこちらへ: ドメイン移行を伴うKUSANAGI 9のインストールについて

<寄せられたご質問への回答>

KUSANAGI とは直接関係ない、サーバー移行に対するご質問かと思いますので、まずは、サーバー移行時に、要件やスケジュール等で、どのように進めるかの方針を決めてから、KUSANAGI固有の作業において、不明点をご質問いただいた方が良いかと思います。
kusanagi provision にて、SSL証明書を設置しつつも、FQDNは、HTTPを指定されておりますので、HTTP or HTTPS か、そのあたりの方針もまだ定まっていないように見受けられます。

以下は、個人的な見解ではございますが、サーバー移行のやり方について、色々あると思いますが、大きくは、2点になると思います。
 1.現行ドメイン(www.example.com)で構築する。
 2.現行ドメインとは、別ドメイン(stg.example.comなど)で構築する。

現行環境のSSL証明書を持ってこれるのでしたら、kusanagi provision で 「–noemail」オプションを指定して、letsencryptを発行しないようにして、kusanagi ssl の「–cert 証明書ファイル –key 鍵ファイル」オプションで、構築環境に、現行環境のSSL証明書を設定すれば良いかと思います。

ご質問の詳細はこちらへ: ドメイン移行を伴うKUSANAGI 9のインストールについて

最終的には、質問者の方は -noemailオプションでWordPressのインストールを行い、既存サーバーから証明書と鍵を移設して解決するという結論にたどり着きました。

KUSANAGIのご質問や気になる所があれば、ぜひユーザーフォーラムへ

今回のようなKUSANAGIに関するご質問はもちろん、より実装部分についても、不明な点はフォーラムを使って解決していきましょう。

KUSANAGI開発を担当しているメンバーも回答することがあるため、KUSANAGI関連でのお問い合わせであれば、まずはKUSANAGIユーザーグループのフォーラムに質問を投げてみるのもよいかと思います。

ユーザーの皆さんで KUSANAGIに関する質問や課題を持つ方は、ユーザーフォーラムに投稿いただくか、もし自社で対応が難しい場合やより高度なサービスをご希望される場合は、KUSANAGIマネージドサービスというプライム・ストラテジーのサービスもありますのでご検討下さい。

また、お仕事やプライベートでKUSANAGIを使っている、という方はぜひフォーラムの質問への回答者としてもご参加ください!

ユーザーフォーラムが活性化していくとよりKUSANAGIが盛り上がっていくと思います。

皆様のご参加をお待ちしております。

KUSANAGIユーザーグループサイト

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