こんにちは、南波真之と申します。
こちらの記事では、KUSANAGIユーザーが交流している、KUSANAGIユーザーフォーラムにあるトピックスをご紹介していきます。
このフォーラムには、KUSANAGIの基本的な使い方から、インストール時・運用時のお悩みまで、様々な投稿がされています。
KUSANAGIについて、わからないところがある方はぜひご参加ください。
今回は、KUSANAGIのエディションについてのトピックです。
KUSANAGIで提供されているエディションについて
KUSANAGIは、超高速CMS実行環境です。通常のLAMP環境と比較するとページキャッシュ非使用時にも約20倍の高速化を実現できます。KUSANAGIについては、主要クラウドサーバやVPS、レンタルサーバなどで利用できる他、VagrantやDockerを使うことも可能です。
そんなKUSANAGIですが、3つのエディションを用途によって選択して利用します。
KUSANAGIの3つのエディション
3つのエディションとその用途については『KUSANAGI公式サイト – KUSANAGIのエディション』にありますので引用します。
1. 無償版
KUSANAGI をお気軽に試してみたい方向けの個人ユース版です。KUSANAGIの標準機能をご利用いただけます。
2. Business Edition
ビジネスユース向けの有償版KUSANAGIです。企業サイト、文教サイトといった「安心」「安定」が求まられるWebサイトにご利用ください。WordPressの動作保証やシングルサインオンのシボレス認証にも対応しています。
3. Premium Edition
ビジネスユース向けの有償最上位版KUSANAGIです。大規模メディアサイト、大規模企業サイト、大規模文教サイトなどにご利用ください。提供しているKUSANAGIのすべての機能がご利用可能です。Web高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology」搭載で多層的な最適化による表示高速化の実現や、シボレス認証に対応しています。
無料版は、個人用途向けで基本的なKUSANAGIの機能が使えるエディションです。「KUSANAGIってどんなものなんだろう？」という方はこちらからまずは無料で試していただくのがおすすめです。
Business Editionについては法人向けのKUSANAGIで有料版となります。モジュールアップデートや動作保証などがサポートされていますので、法人で使っているWebサイトの環境として利用する場合はBusiness Editionがおすすめです。
そして、Premium EditionはBusiness Editionと同じく法人向けのKUSANAGI有料版ですが、Business Editionに加えて WEXAL® Page Speed Technology が利用できる唯一のエディションです。Webサイトのさらなる高速化を行うことを求める場合におすすめですので、大量アクセスがあるメディアサイトなどはフィットしています。
KUSANAGIのエディションの使い方
ここまで説明してきたKUSANAGIの3つのエディションを使うには大きく2つの方法があります。
- KUSANAGIマーケットプレイスを使い、アップグレード
- 対応しているクラウドベンダーの仮想マシン構築時に選択
KUSANAGIマーケットプレイスとは、KUSANAGIを各エディションにアップグレードするためのライセンスを購入できるサイトです。ライセンスはエディション同様に以下の3つが存在します
- スタンダードライセンス
- デベロッパーライセンス
- パーソナルライセンス
法人のサイトで使う場合は、スタンダードライセンスを使うことになります。ここから、Business Editionにするのか、Premium Editionにするのかを選び、購入を行います。
デベロッパーライセンスは本番用途ではなく、検証で使う場合に利用できるライセンスです。無料で、Premium Editionどちらも利用することが可能です。
パーソナルライセンスは、個人向けのサイトで使う場合に利用することができます。個人向けの場合は、本番用途であっても無料パーソナルライセンスを使うことでBusiness Edition、Premium Editionどちらかを選択して運用をすることが可能です。
<寄せられたご質問>
デベロッパーライセンスを使用してサイトの構築とKUSANAGIの動作確認が完了したためスタンダードライセンスに切り替えたいと考えております。
しかし、法人で使用できるクレジットカードが無いため、KUSANAGI Marketplaceでの支払いができかねる状況です。
検証サイトの構築は「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure」で行いましたが、これを「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition」に切り替えるには、新規に仮想マシンを構築し直すしかありませんでしょうか。
ご質問の詳細はこちらへ： KUSANAGI 9 for Microsoft Azure を「Business Edition」に切り替える方法
<寄せられたご質問への回答>
agent さん、こんにちは。
KUSANAGI Marketplace につきましては、こちらでは回答できませんのでご了承ください。
上記の内容が含まれていたため、回答にお時間を頂戴しました。
> 検証サイトの構築は「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure」で行いましたが、これを「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition」に切り替えるには、新規に仮想マシンを構築し直すしかありませんでしょうか。
「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure」を「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition」
に切り替える場合には、新たに仮想マシンを構築していただく必要がございます。
プロファイルを移行できるコマンドがございますので、こちらで対応いただければと思います。
ご質問の詳細はこちらへ： KUSANAGI 9 for Microsoft Azure を「Business Edition」に切り替える方法
KUSANAGIを使う用途を明確にしてエディションを選択
今回取り上げた質問では、Azureで構築した検証サイト用のKUSANAGI環境を本番用にする場合にどうしたらよいのか、というものでした。
AzureのBusiness Editionにする場合は、改めてAzureにて仮想サーバを構築する必要がありますので、移行コマンドを使って本番環境を構築していく必要があります。
どういった用途でKUSANAGIを使っていきたいかをある程度明確にした上で、KUSANAGIの検証や構築を進めていくとスムーズに進められると思います。
このように、不明な点はフォーラムを使って解決していきましょう。KUSANAGI開発を担当しているメンバーも回答しているため、KUSANAGI関連でのお問い合わせであれば、まずはKUSANAGIユーザーグループのフォーラムに質問を投げてみるのもよいかと思います。
ユーザーの皆さんで KUSANAGIに関する質問や課題を持つ方は、ユーザーフォーラムに投稿いただくか、もし自社で対応が難しい場合やより高度なサービスをご希望される場合はKUSANAGI公式サポートサービスというプライム・ストラテジーのサービスもありますのでご検討下さい。
また、お仕事やプライベートでKUSANAGIを使っている、という方はぜひフォーラムの質問への回答者としてもご参加ください！
ユーザーフォーラムが活性化していくとよりKUSANAGIが盛り上がっていくと思います。
皆様のご参加をお待ちしております。
