PHP8(KUSANAGI8)でphpizeが正しく認識されない(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

PHP8(KUSANAGI8)でphpizeが正しく認識されない(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

こんにちは、南波真之と申します。

こちらの記事では、KUSANAGIユーザーが交流している、KUSANAGIユーザーフォーラムにあるトピックスをご紹介していきます。

このフォーラムには、KUSANAGIの基本的な使い方から、インストール時・運用時のお悩みまで、様々な投稿がされています。

KUSANAGIについて、わからないところがある方はぜひご参加ください。

今回は、 PHP8とKUSANAGI についてのトピックです。

PHP8とKUSANAGI とは

まずPHP8は、PHPのメジャーバージョンで2023年7月の執筆時点では、最新のメジャーバージョンとなっています。リリース自体は、PHP8.0が2020年11月にリリースされているため2年半以上が経過しています。しかし、現在のPHPで多く使われているメジャーバージョンは、PHP7系です。W3TechsのウェブサイトにおけるPHPの利用率によると、2023年7月16日時点でPHP7系が64.8%、PHP8系が14.7%のシェアでした。

(参考)

PHP8公式ページ

Usage statistics of PHP for websites

セキュリティサポートの観点で見ると、PHP7系は現時点ではすべてサポートが終了しており、PHP8.0のセキュリティサポートは2023年11月26日です。そのため、PHPで稼働しているシステムであれば、PHP8系の最新版を利用していく方向性になります。

(参考)PHP Supported Versions

そんなPHP8系ですが、2022年4月にKUSANAGI 8に正式対応しています。更に、KUSANAGIの最新バージョンである、KUSANAGI 9でもPHP8系に対応していますのでKUSANAGIを新たに利用される際はPHP8系を選択いただくことが重要です。特にKUSANAGI 9の方は、「 PHP 8.2.x/8.1.x/8.0.x/7.4.x」が対応されており、ユーザーによって利用するPHPのバージョンを選択することができます。今後のセキュリティサポートを見ながら安心してご利用いただけます。

(参考)

KUSANAGI 8がPHP 8.0に対応しました – プライム・ストラテジー リリース

WordPressの要件

KUSANAGIとは

<寄せられたご質問> 

KUSANAGI8環境でPHP8.0系にアップデートが完了したのですが、

php8でphpizeが正しく認識されておらず、またphp-configが存在しない状況です。

そのため、php8での各種ライブラリをソースからビルドできない状況でございます。

php7では何も問題ありません。

何か状況についてわかるようであればアドバイス頂けますと幸いでございます。

[root@ip-10-0-140-49 ~]# kusanagi –version

KUSANAGI Version 8.7.11-1

[root@ip-10-0-140-49 ~]# php -v

PHP 8.0.29 (cli) (built: Jun 12 2023 01:24:16) ( NTS )

Copyright (c) The PHP Group

Zend Engine v4.0.29, Copyright (c) Zend Technologies

with Zend OPcache v8.0.29, Copyright (c), by Zend Technologies

ご質問の詳細はこちらへ: PHP8(KUSANAGI8)でphpizeが正しく認識されない

<寄せられたご質問への回答>

こんにちは。

環境は次のとおりですね。

– KUSANAGI Version 8.7.11-1

– PHP 7 → 8 へアップデート

`

yum update –enablerepo=remi,remi-php56

yum install kusanagi-php8-devel

`

上記を試していただけないでしょうか?

ご質問の詳細はこちらへ: PHP8(KUSANAGI8)でphpizeが正しく認識されない

ご自身に最適なPHPのバージョンとKUSANAGIのバージョンの活用を

今回取り上げた質問では、KUSANAGI 8の環境下でのPHP8系にアップデートをした際のご質問でした。

KUSANAGIがオープンソースソフトウェアをチューニングして提供しているため、バージョンアップについても運用として、しっかり対応することが必要となります。基本的にはKUSANAGI側でクリティカルなアップデートや必要なアップデートから順次対応されていきますので、KUSANAGIのアップデート等を緊急時はなるべく早く、少なくとも定期的に実施していくことが重要と言えます。

(参考) KUSANAGIモジュール更新情報

このように、不明な点はフォーラムを使って解決していきましょう。今回のようにKUSANAGI開発を担当しているメンバーも回答しているため、KUSANAGI関連でのお問い合わせであれば、まずはKUSANAGIユーザーグループのフォーラムに質問を投げてみるのもよいかと思います。

ユーザーの皆さんで KUSANAGIに関する質問や課題を持つ方は、ユーザーフォーラムに投稿いただくか、もし自社で対応が難しい場合やより高度なサービスをご希望される場合はKUSANAGI公式サポートサービスというプライム・ストラテジーのサービスもありますのでご検討下さい。

また、お仕事やプライベートでKUSANAGIを使っている、という方はぜひフォーラムの質問への回答者としてもご参加ください!

ユーザーフォーラムが活性化していくとよりKUSANAGIが盛り上がっていくと思います。

皆様のご参加をお待ちしております。KUSANAGIユーザーグループサイト

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