kusanagi migrate –export のDatabaseエラーについて(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

kusanagi migrate –export のDatabaseエラーについて(KUSANAGIユーザーフォーラム便り)

こんにちは、南波真之と申します。

こちらの記事では、KUSANAGIユーザーが交流している、KUSANAGIユーザーフォーラムにあるトピックスをご紹介していきます。

このフォーラムには、KUSANAGIの基本的な使い方から、インストール時・運用時のお悩みまで、様々な投稿がされています。

KUSANAGIについて、わからないところがある方はぜひご参加ください。

今回は、KUSANAGIのマイグレーションについてです。現在、KUSANAGIはKUSANAGI 8 と、KUSANAGI 9 の2つのメジャーバージョンが存在しています。

KUSANAGI 8 と KUSANAGI 9

プライム・ストラテジーで開発提供しているKUSANAGIは超高速CMS実行環境です。主にサーバの処理側の高速化を行い、KUSANAGIは通常のLAMP環境と比較するとページキャッシュ非使用時にも約20倍の高速化を実現できます。KUSANAGIについては、主要クラウドサーバやVPS、レンタルサーバなどで利用できる他、VagrantやDockerを使うことも可能です。執筆時点で、累計稼働台数が8万台を突破しており、多くのWebサイトの実行環境として稼働をしています。

そんなKUSANAGIは、CentOS7ベースの「KUSANAGI 8」と、CentOS Stream 8 / CentOS Stream9/ AlmaLinuxOS 8 / AlmaLinuxOS 9 ベースの「KUSANAGI 9」が存在しています。

CentOS7についてはEOLとなり、 CentOS Stream 8は2024年5月にEOLとなる予定です。そのため、従来からKUSANAGIをお使いの皆様は、ご自身がお使いのOSやバージョンをチェックしておくことが重要です。

引用:超高速CMS実行環境「KUSANAGI」

KUSANAGIのバージョンを新しくする移行時期とも言える今、KUSANAGIコマンドとして移行用のコマンドがあります。それが、 kusanagi migrate コマンドです。

今回は、kusanagi migrateコマンドに関してのご質問です。

<寄せられたご質問> ※ ご質問の一部を記載しています。

【概要】

KUSANAGI9の環境(CentOS Stream8)において、migrateのexportを実行しようとすると下記のエラーが発生します。
エラーの詳細が分からず対応できずに、何か知見があればお願いいたします。

kusanagi migrate –export profile
Target profile is profile.
Database (profile) export failed.
kusanagi migrate: error: command returned 1
kusanagi migrate: error: migrate failed
—–
kusanagi status
Profile:xxxx
FQDN: xxxx.com
Type: wp
KUSANAGI Version 9.4.8-1.el8
xxxxx

ご質問の詳細はこちらへ: kusanagi migrate –export のDatabaseエラーについて

<寄せられたご質問への回答>

改めてエラーを確認したところ、プロファイルの指定エラーは出ていないようです。
> kusanagi migrate –export profile
> Target profile is profile.
> Database (profile) export failed.

なので、 kusanagi status と kusanagi migrate のプロファイル指定が合わないのは、質問を書くときに書き換えられたということでしょうか?

> Profile:xxxx
> kusanagi migrate –export profile

ですので、「プロファイル指定は正しい」と仮定してこちらで検証いたしましたところ不具合が見つかりました。
最新版で対応いたしましたので、アップデートの上で確認をお願い致します。
KUSANAGI 9 バージョンアップ情報 9.4.9-1
https://kusanagi.tokyo/releases/13097/

ご質問の詳細はこちらへ: kusanagi migrate –export のDatabaseエラーについて

kusanagi migrate コマンド

このコマンドを使うことで、KUSANAGIの移行が簡単になります。対象は、プロファイルのディレクトリ、ファイル、データベース、設定、SSL証明書ですが、ミドルウェア(PHP/MariaDB)のバージョンについては、移行先と移行元で合わせる必要があるため、注意が必要となります。

KUSANAGIのバージョン移行については今年予定されている方もいらっしゃるかと思います。その場合はこのコマンドも活用し、スムーズな移行とKUSANAGI新環境の活用をしていきましょう。

KUSANAGI開発チームの技術ブログも参考になります。

kusanagi migrateコマンドで移行する

KUSANAGIのご質問や気になる所があれば、ぜひユーザーフォーラムへ

KUSANAGIはオープンソースライセンスのソフトウェアを使っているため、ご自身で対応されている中では技術的な課題が出てくることもあります。

このように、不明な点はフォーラムを使って解決していきましょう。今回のようにKUSANAGI開発を担当しているメンバーも回答しているため、KUSANAGI関連でのお問い合わせであれば、まずはKUSANAGIユーザーグループのフォーラムに質問を投げてみるのもよいかと思います。

ユーザーの皆さんで KUSANAGIに関する質問や課題を持つ方は、ユーザーフォーラムに投稿いただくか、もし自社で対応が難しい場合やより高度なサービスをご希望される場合は、KUSANAGIマネージドサービスというプライム・ストラテジーのサービスもありますのでご検討下さい。

また、お仕事やプライベートでKUSANAGIを使っている、という方はぜひフォーラムの質問への回答者としてもご参加ください!

ユーザーフォーラムが活性化していくとよりKUSANAGIが盛り上がっていくと思います。

皆様のご参加をお待ちしております。

KUSANAGIユーザーグループサイト

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