WordCamp Tokyo 2017 参加レポート~現場から生の声をお届けします!~

WordCamp Tokyo 2017 参加レポート~現場から生の声をお届けします!~

総勢1000人が来場するという本イベント、WordPress界隈が最も盛り上がる一大祭り「WordCamp Tokyo 2017」に、プライム・ストラテジーはTokyo Bronzeスポンサーとしてブース出展をしてきました。元居酒屋店長、現在、超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」のエバンジェリストの岡田が、現場の様子をレポート致しますので宜しくお願い致します!

WordCamp Tokyoとは?

世界シェア No.1 であるオープンソース CMS「WordPress」の普及促進と情報交換を目的としてユーザーや開発者が集うカンファレンスです。首都圏での開催は10回目となる 今回のテーマは「Join 〜 つながる人・つながる世界・つながる未来 〜」で、機能開発者もユーザーも様々な方が集う日となりました。撮影した写真を交えて、当日の様子をご紹介致します。

 

見どころ①企業ブース出展

クラウド事業者、ホスティング事業社、プラグインの開発者など、様々な方が企業ブースを出展していました。

以下は協賛企業一覧については以下からご確認ください。

協賛企業一覧 → https://2017.tokyo.wordcamp.org/sponsors/

 

ブースでは、企業オリジナルの販促グッズがもらえたりします。こちらは会計システムで有名なPaypalさんから頂いたモバイルバッテリー。

様々な企業様が、オリジナル商品や企画を用意して、会場でお客様とコミュニケーションをとっていらっしゃいました。

firstserverさん、常時SSL対策について初心者にも分かりやすく教えていました
WooCommerceさんとJetpackさん、海外でのECサイト需要について教えて下さいました。

こちらは弊社、プライム・ストラテジーのブースです。これまでの「KUSANAGI」導入実績50件を事例として公開致しました。

プライム・ストラテジーブースの様子

WordPressがオープンソースソフトウェアとして、無料で公開されているのと同様に、弊社のソリューション「KUSANAGI」もオープンソースソフトウェアとして公開されています。WordPressの特徴として、動的システム故、動作速度の点では静的HTMLで構成されているWebサイトと比較するとパフォーマンスが落ちます。現在ユーザーエクスペリエンスの面、検索エンジン最適化の観点からも、WordPressの高速化が重要視されるようになってきています。

 

もともと10年くらい前からWordPressのフロント構築に携わっていた弊社ですが、サーバーからの高速化のニーズがあまりにも多かったことから、「KUSANAGI」に始まる高速化ソリューションが生まれてきたという訳です。

 

弊社も含めて、会場内には多くのサーバー事業者、プラグイン開発者がいらっしゃいます。初めてWordCampに来られた方は、どのようにブースを廻ったら効率が良く情報収集できるのかわからないですよね。そんな方でも安心な「ブースツアー」も会場内にご用意されています。

ブースツアーの様子

こちらにブースツアーについて掲載がございます→https://2017.tokyo.wordcamp.org/tag/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC/

 

見どころ②様々な開発者、デザイナーからのセッション

会場内は大きくわけて5つの部屋に分かれていまして、その中でテーマに基づきセッションやディベート大会などが行われます。以下は会場内の間取り図です。

会場内間取り図

RoomA~Dでは主にWordPress初心者の方に向けたセッションが多かったです。

RoomE~FではWordPressのコミッタ―によるテーマやプラグインの活用法についてなど、実際のプロジェクトで使える豆知識だけでなく、Webマーケティングの要素も交えたお話が聞けました。

RoomG~Hでは、実際に開発者にとって役に立つ技術的なチップスの共有の情報が多い印象です。

RoomKでは、海外の開発者、マーケターによるディスカッションがメインです。WordPressは世界中で使われるCMSの為、参加者の4割程度が外国籍の方でした。

WordCampの公式サイトでもスライドは順次シェアされています!すべてのルームのセッション内容はこちらからご確認ください。→ https://2017.tokyo.wordcamp.org/session-slides/

 

見所③有名なコミッターに出会える懇親会

イベントの最後には、登壇者も参加者も交流できる懇親会が用意されています。自分の使っているテーマやプラグインの開発者と話すことができるかもしれません!私は出会ったのは、わずか14歳で公式ディレクトリに掲載されるテーマを開発した、現役中学生のミルコン君です。

現役中学3年生のミルコン君。日本人で、「ミルコン」という名はテーマレビュワーとしてのニックネームだそうです。

こちらがミルコン君が作成した、「Coldbox」というテーマです。シンプルなデザインで、ブログ用途にフォーカスした美しいWordPressテーマです。

https://ja.wordpress.org/themes/coldbox/
ミルコン君が作成したテーマ、「Coldbox」です。画像をクリックすると、WordPress.orgのテーマディレクトリページに飛びます。

わたくしも、「KUSANAGI」エバンジェリストとして負けてはいられません。14歳の少年が作ったテーマを使い倒すことにしました(笑)。

こちらが「Coldbox」を使って作成した、岡田のサイト「asueva.asia」です。

岡田のエバンジェリスト活動を記録しているブログ「asueva.asia」。ブログ用途にフォーカスしたデザインに生まれ変わりました。(画像をクリックするとサイトに飛びます)

 

彼は現在、ニュージーランドで英語留学をしています。日本の「WordCamp」に参加する為に、今回一時的に帰国したそうです。Twitterでフォロワーに「WordCampに参加したいけど資金が足りない」と呼びかけたところ、フォロワーの一人がクラウドファンディングで有志を募ったそうです。

こちらがクラウドファンディングを立ち上げた「polca(ポルカ)」というアプリケーション。

募集を開始して、その日中には目標金額を達成したそうです。驚くべきWordPress界隈のコミュニティの力です!一人の才能ある少年の可能性を拡げることができた今回の事例。WordPressがオープンソースソフトウェアであるからこそ成しえた、初のクラウドファンディングにまつわる事例なのではないかと思いました。

今後のWordPressはどうなるのか

セッションの最後に、RoomE-Fで行われた高橋 文樹さんの基調講演が個人的にとても心に残ったのでシェア致します。高橋さんは株式会社破滅派の代表取締役社長を務められており、東大仏文科在学中に『途中下車』で幻冬舎NET学生文学大賞を受賞するなど作家としての一面を持つWordPressのコミッタ―です。タイトルは「 wp_next_step – WordPressの次のステップ 」として登壇されました。

WordPressの世界的状況、変化しているインターネットの現在、今後のコミュニティの存続において危惧されていることなどが取り上げられました。コミュニティを存続させるにあたり、大切なことは以下の3点だそうです。

  • 長く続けられる貢献の仕方をする、少しずつでも構わない。
  • きちんと対価をもらえるような仕組みを考える
  • 他社を尊重する。そうすれば、おのずと見返りがある。

これらの内容は、WordPressに限らずすべてのコミュニティに共通する考え方だと思います。

基調講演の中にもありましたが、WordPressコミュニティに貢献する方法は様々です。コアをはじめとするリポジトリにコントリビュートすること、テーマ・プラグインを作って公式リポジトリに公開すること、翻訳・公式ドキュメントの整備をすること、WordCampなどのイベントのスタッフをすることなどなど・・・

最後の「イベントのスタッフをすること」が自分も楽しく参加できる、コミュニティ貢献の最初のステップなのかもしれませんね♬

WordCamp Tokyo 2017 スタッフの皆さん!2日間お疲れ様です!

プライム・ストラテジーのブースまでお越し頂いた皆様、スポンサーの皆様、そしてスタッフの皆様!誠にありがとうございました!来年のWordCamp Tokyoも楽しみにしております!

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