事例取材担当 菱沼です。
さて、今回は事例のご紹介から離れて、モバイルサイトを題材にしたいと考えています。
2018年3月にGoogleが発表したモバイルファーストインデックス(MFI)の適用によって、多くのWebサイトがそのあり方を変える必要が出てきました。
GoogleがなぜMFIを推進したのか、その背景を振り返りつつ、新しい高速化のツールをご紹介したいと思います。
■Google先生がMFIにした理由
これまでGoogleは、検索エンジンのアルゴリズムを適宜変更してきました。その度に多くのマーケティング担当者はてんやわんやしながらGoogleの求める条件に合わせてWebサイトに手を入れてきたと思います。そりゃあもうパンダとかペンギンとかハミングとか。たくさんありました。(なんでそんな名前なんだろう・・・。)
それらのアップデートの内容の多くは、コンテンツの中身に関係するものがほとんどで、これらのおかげで、ユーザーは質の良いコンテンツを読めるようになりました。
そんな変化の歴史の中で、2015年以降はモバイル(スマートデバイス)向けの施策が行われるようになりました。これはスマートデバイスの普及率が上がったことによることが要因と考えられます。実際、総務省が日本国内を対象に行っている調査結果でも判明している通り、2010年以降、スマートフォンの保有率は爆発的に伸びています。
参考:総務省 平成30年情報通信白書 図表5-2-1-1 情報通信機器の世帯保有率の推移
その結果、スマートデバイスを利用したWebアクセスは増加し続け、現在ではPCからの接続数を越すようになりました。特に10代~40代ではスマホからの接続は80%を超えているという結果が出ています。
まあ確かに、仕事中以外でPCを使って検索することはしなくなりましたね。立ち上げるの面倒くさいですし。
参考:総務省 平成30年情報通信白書 図表4-2-1-2 インターネット接続端末
ちなみに、この調査報告書にタブレット端末は含まれていないようなので、タブレットも含めたスマートデバイス全体で見たらもっと多いのでしょう。
そんなこんなな背景で、Googleはモバイル向けの施策を打つことになったのだと考えられます。PCに最適な結果ばかり出したままにしても、スマホユーザーが求めるものでなければ使われなくなってしまう可能性もありますものね。
そこで、2015年にモバイルフレンドリーを、2018年にモバイルファーストインデックスと、続けてモバイル向けのアップデートが実施されました。
つまり。モバイル向けサイトは2015年の時点ですでに無視できない存在になっていたというわけです。
■どうやってモバイルサイト作ろうかなー
2015年、モバイルフレンドリーアップデートが行われた時、いろんな選択肢がありました。
一から作るか、変換エンジンを使うか、レスポンシブで作るか、CSSなどのツールの機能に頼るかとか。やっぱりそれぞれメリット・デメリットはあるわけで、担当者は予算確保とか頭悩ませたんだろうなあと思います。心中お察しします。
さらにそこから時が流れて、MFIのテストを繰り返しながら2018年、ついにMFIが適用されることになりました。この結果、それまでPCサイトを軸に評価されていたものから一変して、モバイルサイトを主軸とした評価になりました。ここでまた担当者はきっと忙しかったと思います。お疲れ様です。
じゃあ何したら良いのよ?と思うのは当然です。私も思いましたもの。
詳細は「モバイル ファースト インデックスに向けて準備する」をご参照ください。ちなみにMFIが始まった時のGoogle先生のアナウンスは「2018年3月27日 モバイル ファースト インデックスを開始します」をご参照ください。
そして、対応が終わったら、Google先生が用意してくれたツールでのチェックもお忘れなく!サイトの表示速度をテストしてくれたり、改善の提案や別のサイトとの比較もしてくれたりします。改善の提案が出た時は頑張って対応するのをおすすめします!
■モバイルもPCも速度の速いサイトにしないといけない
さて、前段でご紹介したツールを見るとわかる通り、速度はやっぱり変わらず重要な要素であることは変わりません。
以前、こちらの記事で、Webサイトの表示に5秒かかるだけで38%が離脱してしまうというというデータをご紹介しました。この記事で紹介したデータでは、Webの表示に時間が掛かればかかるほど、離脱率は高くなることを表しています。これは自身がWebサイトを見るときのことを思い起こすと、心当たりがある人は多いのではないでしょうか。特にスマホの時には容赦無しに離脱するとか。
ユーザビリティを考えれば遅いのはよろしくありませんし、Google先生が評価軸の一つに入れるのは納得ですよね。というわけで、スマホもPCも表示速度を速いまま維持する必要があります。
プライム・ストラテジーはこれまで、WordPressサイトを高速化させるKUSANAGIを提供してきました。そのノウハウを生かし、モバイルサイトも高速化させるツール、モバイル表示高速化サービス WEXALを2019年7月に公開しました(プレスリリース)。
こういったツールを導入する際、Webサイトのソースコードを改変しなくてはならないことがよくありますが、正直なところ、手を入れたくないですよね。Webサイトの挙動がおかしくなったら面倒くさいことこの上ありませんし。
このツールではソースコードの改変をしなくても、PCとモバイル、両方の表示速度を高速化させることができます。また、有効化、無効化もすぐに設定することが可能なので、万が一のことを考えると安心して運用できるのではないかなと思います。
もしご興味がある方はこちらのサイトをご覧ください。