こんにちは、吉政創成 菱沼です。
今回は最新事例、ハーチ株式会社様が運営するIDEAS FOR GOODでWEXAL®を採用した事例をご紹介します。
同サイトはサイトの性質上、Webサイトの動作が遅くなってしまう要因が複数存在しましたが、WEXAL®を導入してどう変わったのでしょうか。今回は表示速度とユーザーの動きに関するデータと合わせてご紹介します。
ところで、いまWEXAL®では事例キャンペーンを実施しています。WEXAL®を導入して高速化したサイトのGoogle Page Speed Insightsで検証した結果をTwitterで投稿するとAmazonギフト券がもらえます。期限は7月3日まで。ご興味のある方はリンクをご参照ください。
◆サイトが遅くなっていた原因
IDEAS FOR GOODは1日に2記事が公開され、記事には多数の画像が利用されていました。そのため運営を続けていくうちに、ファンも増え、記事数も増え…と、サイトが徐々に重くなってきていたようです。さらに、記事が更新されると各ニュースサイトに通知されるため、記事の内容によってはアクセスが急激に増加することがありました。こうした要因からWebサイトの表示速度の遅さやトラブルが発生しやすくなってきていました。
同サイトへのアクセス端末の中心はモバイルなのだそうです。今後、遅いまま放置しておけばせっかく記事に共感してくれたユーザーが逃げてしまう原因になってしまうため、WEXAL®を導入して改善を図ることになりました。
◆サイトが遅いとユーザーは逃げる、遅いままにするとユーザーは居つかない =“?”
さて、モバイルサイトの表示速度が遅くなればなるほど離脱率や直帰率が上がることは皆様もご存じの通りです。(参考 Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed、Top 12 marketing insights from 2017 to carry you into 2018)
個人的な感覚でいえばこの調査結果と同様で、遅いサイトからはさっさと離脱しますし、我慢して開いても、よほど興味をそそられない限り、別のページに遷移することはありません。そしてさらに言えば、同一のサイトでアクセスするたびに遅さを感じたら、もうメディア名を覚える気がなくても頭に残りますし、よほどのことか、うっかりでもしない限り、もう一度アクセスはしません。
ある意味極端ではありますが、調査結果でも出ている通り、ほとんどの方が一度は経験しているのではないでしょうか。
さて、閲覧側はサクッと離脱して終了ですが、運営側はそうはいきません。
メディアサイトの場合、広告を預かっていることが多く、アクセス数の多さは広告主を獲得する上で重要な要素だと言えます。また、通販サイトなどの場合、単純にユーザーが買い物をしてくれないということになりかねず、収益へ直接的なインパクトが出てきます。
実際、こういったデータがあります。
“Slow loading sites frustrate users and negatively impact publishers. While there are several factors that impact revenue, our model projects that publishers whose mobile sites load in 5 seconds earn up to 2x more mobile ad revenue than those whose sites load in 19 seconds.3 The study also observed 25% higher ad viewability4 and 70% longer average sessions5 for sites that load in 5 seconds vs 19 seconds.”
(ロードが遅いサイトはユーザーをいら立たせ、サイト運営にネガティブな影響を及ぼします。収益に影響を与えるにはいくつかの要素が存在しますが、私達の調査ではモバイルサイトの読み込み時間に19秒かかるサイトに比べ、読み込み時間が5秒のサイトでは2倍の収益をあげました。)
引用:The need for mobile speed: How mobile latency impacts publisher revenue
Walmart saw up to a 2% increase in conversions for every 1 second of improvement in load time. Every 100ms improvement also resulted in up to a 1% increase in revenue.
(Walmartでは、速度が1秒改善するごとにCVが最大2%増加しました。100ミリ秒ごとの改善で最大1%の収益増加を実現しました。)
そもそも19秒かかるサイトって…という気もしますが、遅さが売上に影響を与えることは間違いなさそうです。さらにこれを、ご自身が運営するサイトで禁断のテストを行い、実証された方も…。すごい…!
また個人的な経験ですが…。私の家では某配達サービスを利用しています。このコロナ禍で、みなさまやっぱり考えることは同じだったようで、通常より注文サイトが重く、強制的に離脱させられてしまうということが何度もありました。何もない時ならもういいやとあきらめるところですが、外出をできるだけしないためにはやむなし…と我慢して再チャレンジを繰り返しました。(重くなる原因になった一人です。)
つまり、よほどのことがあればあきらめずにチャレンジしてくれますが、よほどのことがなければチャレンジしてくれない、ということなのです。
そこで運営側としてできることと言えば、サイトを快適に利用してもらえるように常に整えておくことなのだと思います。
先に挙げた配達サービスでは注文できる時間帯をユーザーごとに区切ることで対処されました。サイトの設計上、そうした設定が容易に可能な仕組みであるなら、そうして乗り切るというのも一つの手なのだとは思います。
また、トラブルが続く場合、そもそもシステム構成の見直しが必要な場合もありますが、工数やコスト面で考えるとできればしたくない、ということもあるかもしれません。
そうなると既存の資源を効率的に稼働させることが重要になると思います。そこで、KUSANAGIとWEXAL®を導入するという手段があります。
◆ソースコード改変無しで、Webサイトを高速化させるWEXAL®
今回ご紹介する事例ではサーバの移設も同時に行われましたが、サーバを効率的に稼働させるためにWEXAL®を採用しています。
WEXAL®はKUSANAGIが搭載されたサーバ上で稼働するWebシステムのための高速化エンジンです。ソースコードへ一切の改変をする必要がなく、ブラウザからのHTTPリクエスト、サーバでの動的処理、HTTPレスポンス、レンダリングといったWeb表示のすべてのステップで高速化を実現することができます。導入したサイトでは目に見えて速度が速くなる以外に、Google Speed Insightsでの評価が改善されます。
実際、今回の事例では、導入前のGoogle Speed Insightsでの検証では20~30点台だったものが、導入後には60~70点台にまで改善したと言います。
事例の詳細は以下よりご参照ください。
世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」がWEXAL ® 導入で読込速度が大幅改善(ハーチ株式会社)
<課題>
- Google Page Speed Insightsのモバイルの点数が20点台~30点台と低く、表示に5~10秒程度かかっていた
- トラフィック数の増加に伴い、サーバトラブルが増加した
- サイトの成長に合うサポート体制の構築とセキュリティ対策を行っておきたい
<効果>
- WEXAL® によりGoogle PageSpeed Insightsの点数が60点~70点に向上、読み込み速度は2秒~3秒に改善した
- サーバトラブルが減少した
- KUSANAGIと公式サポートサービスによって適切な保守体制とセキュリティ環境を実現した
<お客様コメント>
今回、WEXAL® のご提案をいただいた際、Google PageSpeed Insightsの点数が60点~70点に、読み込み速度は2秒~3秒に改善することをお伺いしたことに加え、以前のご提案時よりも会社全体の売上やサイトのアクセス数が大きく伸びていたため、導入を決定させていただきました。
導入後は、見積もりの通りGoogle PageSpeed Insightsの点数が60点~70点に改善し、読み込み速度も大幅に改善。平均セッション時間も移行前後で5%改善しました。
https://www.prime-strategy.co.jp/achievements/jirei_harch-ideasforgood/
それでは今回はこれで終了です。今回もお付き合いいただきありがとうございました。