サイトの表示に8秒…KUSANAGI+WordPressで劇的変化が

サイトの表示に8秒…KUSANAGI+WordPressで劇的変化が

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

こちらのコラムでは、KUSANAGI導入事例を紹介しております。

今回ご紹介する事例は、新聞社の電子版サイトです。なんと約20年分の記事が蓄積されているサイトで、サーバ負荷も高く、閲覧や更新に支障がでるようになっていたそう。今後の拡張性も考え、サーバの見直しと、WordPressを利用したサイトへのリニューアルを行いたいとお考えだったそうです。

そこで、WordPressの書籍も出していることもあり、WordPressの相談先として適切だと思ったプライム・ストラテジーに相談し、KUSANAGI+WordPressでスムーズなサイト運営を実現できたとのことです。

約20年の重みは、サイトの表示に8秒

こちらのサイトは教育に関する専門新聞だそうで、約20年分の記事が閲覧できるとあれば、教育業界の方からすれば非常に有益なサイトなのだろうということは想像に難くありません。

が、なにせ20年。そのデータ量はとんでもない量でしょうし、いろいろ問題が出てきそうだなと思っていたら、やはりサーバへの負荷が高く、記事の表示速度に8秒もかかっていたそうな。

Googleが2018年に発表したモバイルページの速度に関する調査によればページ表示速度が1秒の時と比較して3秒かかったときには直帰率が32%上昇、5秒なら90%、10秒で123%にまで上昇するという結果だったそうなので、8秒もかかってしまうとなると、読者の方にかかる負担は相当ですし、読者を逃してしまう可能性はどうしても否めません。しかも今はページの表示速度に気遣うサイトが増えましたので、より厳しい目が向けられそうです。

参考)Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed

また、先日公開されたプライム・ストラテジー取締役副社長 池宮氏の記事によれば、WordPressに限らず、ほとんどのCMSはせいぜい100万PVが限度で、1億ほどのPVに耐えられるような構造になってはなっていないそうです。できるだけ多くのPVに耐えられるようにするには、負荷分散やデータベース等のチューニングが必須になるそう。ただ、キャッシュやクエリの制御、メタ情報の構造最適化など、やらなければならない項目は数多くあるものの、それをやっても、300万PV~1000万PVが限度なんだとか。

参考)乱立するCMSをKUSANAGIに統合、日々の運用を楽にしてセキュリティ向上へ

いろいろやっても1000万PVが限度…となると、こういった規模の大きいメディアサイトではPV数もかなりなものでしょうし、なにもしないままで普通に運用するのはなかなか難しそうです。

KUSANAGI+WordPressで速度改善&拡張性の高いWebサイトへ

さて、今回の事例。サイトの表示に8秒掛かってしまう以外にも問題はあったようです。

以前もCMSで管理されていたそうですが、こちらもやっぱり管理画面の表示速度が遅く、記事の作成や編集に時間がかかってしまっていたとのこと。情報誌ともなれば更新頻度は高いでしょうし、担当者の方々も日々大変な時間を過ごされていたでしょう。もし時間勝負な記事があったのなら、なおのこといら立ちも半端なかっただろうと思います…。

今後も記事数がどんどん増えることに加え、新しいコンテンツとして動画も配信していきたいと考えられていたそうで、早々に根本的な見直しをしたいと思うのは当然の流れだったかと思います。

KUSANAGI+WordPressの環境に移し、1か月ほどかけて段階を追ってサイトリニューアルを行っていったそうで、最終的に過去の記事を保有したまま、表示と管理画面の双方ともに動作が速くなったそうです。リリース後も機能開発をされているそうで、今後の拡張が楽しみですね。

事例の詳細は以下よりご覧いただけます。

利便性と更新性のためのリニューアルでKUSANAGI+WordPressを採用しスムーズなサイト運営を実現した、教育向け専門メディア「日本教育新聞電子版(NIKKYO WEB)」

<課題>

・従来のWebサイトの運用で、約20年分の記事蓄積の影響もありサーバ負荷が高まっていたことから、読者が記事を閲覧できるまでに8秒ほどかかってしまっていた
・記事を作成する際にCMSの管理画面での遷移や動きに時間がかかっていた
・新しいコンテンツをリリースしていくために、汎用性・拡張性のあるCMSを利用したかった

<効果>

・約20年分の記事をデータベースに残したまま、表示スピードを格段に上げることができた
・記事作成時にも、管理画面の動作がスムーズになったため無駄な時間がかからなくなり社内の効率化が実現できた
・WordPressを使った汎用性と拡張性のあるWebサイトを作ることができた

<お客様コメント>

今までの課題を解消し、今後使い続けられるメディアサイトの構築を行いたいと思っていました。新しいコンテンツとして考えていた動画コンテンツ配信や過去の20年分の記事量をどうするかなど、いくつかの注意点はありましたが、WordPressでリニューアルしたサイトでは過去の記事を問題なく残したまま、表示速度も劇的に改善し、記事編集の方でもストレスなく記事を提供できるようになりました。
最初はあまりにも速いので感動しましたね。サイトリリース後はいくつか機能開発も行っていただき、手厚くサポートいただいているので感謝しています。

それでは今回はこちらで終了です。

株式会社日本教育新聞社様が導入したサービスに興味がある方は以下のページもご覧ください。

KUSANAGI https://kusanagi.tokyo/

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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