WordPress専用ショッピングカート「Welcart」提供基盤にKUSANAGIが採用された結果

WordPress専用ショッピングカート「Welcart」提供基盤にKUSANAGIが採用された結果

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

今回ご紹介する事例はWordPress専用ショッピングカート「Welcart」です。

WelcartはWordPressの国産プラグインとして、2009年にリリースされました。取材を行った当時は17,000超のサイトで稼働していましたが、現在は24,000超のサイトで稼働しているようで、利用数が伸び続けています。それほど多くの利用者がいるWelcartには保守付きホスティングサービス「Welhost」があり、その提供基盤にはKUSANAGIが採用されています。

Welcartの基盤になぜKUSANAGIが採用されたのか、その経緯と利用者で起きた効果についてご紹介します。

■ECサイトこそ表示速度が重要

これまでいろんな会社からWebサイトの表示速度が、CVや直帰率に影響するというデータを公開してきました。それが以下のようなデータになります。

<データ例>

Amazon:「表示が0.1秒遅くなると、売り上げが1%減少し、1秒高速化すると10%の売上が向上する

Google :モバイルサイトでは1秒が3秒になると直帰率が32%上昇、5秒で90%に

Pingdom:表示2秒以内での平均直帰率は9%、5秒が経過すると一気に38%

米ステープルズ事例:ページ表示時間の中央値は1秒削減、98パーセンタイルの表示時間は6秒削減され、コンバージョン率は10%向上、サイト表示速度の売上への貢献度は年間約1,200億円

さらに、検索エンジンシェアのTOPであるGoogleが、表示速度がSEOに影響するという方針である以上、どのサイトも表示速度を改善する必要が出てきたので、いろいろと対策をしてきたはずです。

そんな中、離脱や直帰率が売上に直撃しやすいECサイトでは、速度が遅いことの影響はより強いものになると思いますので、常に改善に力を入れ、安定したサイト運営を心掛けてきたはずです。

みなさんも経験があると思いますが、自身が買い物をする際、ECサイトが遅ければ商品を見る気はしません。昔は、カートに投入出来ても、決済の段階で落とされるということも多々ありました。その度にイラっとして、続くようならあきらめたなんて言う経験もあります。

ですが、最近ではTVなどの影響で注文が殺到でもしない限り、ECサイトがダウンすることも、遅いと感じることも、かご落ちすることもほとんどなくなったと感じています。事業者の努力が見えますね。

昨今では、ECシステムが豊富に存在しており、機能ごとに提供する会社もあれば、ECのすべてを提供する会社など、それぞれが特色を出しています。

そんな中、今回取り上げるWelcartは国産のWordPress専用のショッピングカートのプラグインになります。

■ショッピングカートプラグインのサービス提供基盤にKUSANAGIを採用

Welcartのリリース当初、ユーザーの使い方によっては思ったようなパフォーマンスが出なかったこともあり、その解決策としてサーバ環境の改善を提案していたそうです。ですが、コスト面などの問題で改善が難しく、あきらめてしまうお客様が多々見受けられたようです。

そこで同社ではWelcartの保守サービス付きホスティングサービス「Welhost」を提供するようになりました。このホスティングの基盤にKUSANAGIが採用されています。

KUSANAGIの採用前は決済機能で通信障害やタイムオーバーなどの問題が出やすかったようですが、KUSANAGIの採用後にはエラーが発生しなくなったため、自身をもってサービスを提供できるようになったと仰っていました。お客様の中でもパフォーマンスが改善された結果、130%売り上げがアップしたというところもあったようです。

そんな同社の事例の詳細は以下よりご参照ください。

■事例のご紹介

「KUSANAGI」を適用した安定稼働のECサイトでクライアントの売上が130%アップ

コルネ株式会社 / WordPress専用ショッピングカート Welcart

【課題】

・「Welcart」を利用しているクライアントのビジネス状況によって、パフォーマンスが不安定になってしまうことがあった。

・クライアントが使用しているサーバ環境で原因不明の障害が発生してしまうことがあった。

【効果】

・「Welhost」への「KUSANAGI」適用によって、クライアントのECサイトが安定した運営が可能になった。

・原因不明のエラーが解決した。

【お客様コメント】

お客様では一番問題が起こるのは決済周りです。スペックが落ちると、通信障害やタイムオーバーで受注データの整合性が取れなくなってしまったり、いろいろと問題が起こります。なのでスペックの低いサーバは使わないようにして、余裕を持つ形でやってもらっていますが、たまに相性が合わないのか、サーバの不具合なのか、余裕があるのにクレジット決済のエラーがランダムに起こるということがちらちらあります。調査してみても原因がわからなくて、とりあえず弊社の環境(KUSANAGI)で動かしてみて調査しようという事になりました。

そうするとピタッと決済エラーが起こらなくなるんですね。不具合が出ないので、もう元のサーバが悪かったとしか言いようがなくて…。直ったからこのままいきますとお客様も言ってくれるという事例が何件かありますね。だから『KUSANAGI』には絶対的な信頼を置いています。弊社も助かっていますし、クライアントさん自身が、その恩恵を受けています。そのクライアントさんの環境ではエラーがなくなって、130%に売上が上がっています。

実はKUSANAGIはWordPressだけを高速化するわけではありません。

Concrete5、Drupal 8、Drupal 7への対応しており、また、LAMP(Linux, Apache, MySQL, PHP) / LEMP(Linux, Nginx, MySQL, PHP)の環境で動作するアプリケーションでもKUSANAGIのパフォーマンスが享受できます。以下はプライム・ストラテジーの社員が他社に提供している記事になります。ご興味がある方はぜひご一読ください。

「なぜ?」KUSANAGIでよく聞かれる質問集(Part2)(穂苅智哉のKUSANAGI高速セキュリティコラム)

では今回はこちらで終了です。お付き合いいただきありがとうございました。

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