今回は、Webサイトの老朽化と、老朽化に伴うリニューアルで考えておきたいことをテーマにしていきたいと思います。
目次
■老朽化したWebサイトはいろいろ起きる。
老朽化と一口に言っても、具体的にどういった現象が起こるのかと言えば次のようなことだと思います。 ・データ量の増加などによる表示速度の低下・インフラ・ミドルウェア・CMSなどのセキュリティリスクの発生
・Webデザインの流行
・Webを取り巻くITテクノロジーの変化による問題(検索エンジンの高性能化によるSEO施策の変化やスマートデバイス等の新しい環境等) 表示速度やセキュリティリスク、SEOについては運用でカバーすることも可能ですが、チューニングの手間はかかりますし、セキュリティバージョンアップの対応が難しいケースがあるのは以前ご紹介しました。 また、コーポレートサイトのようなものであれば、Webデザインにさほどの大きな影響はないと思いますが、流行もあれば、閲覧環境の変化に合わせる必要が出てくることがあります。例えば、近年で一番の変化と言えるスマートデバイスへの対応はそれにあたりますよね。スマートデバイス用のデザインについては、既存のPCサイトをデバイスのサイズごとに自動で変換させるエンジンや、プラグインなどでの対応はできますが、それらを使っても、結局はデバイスごとのデザインを用意する必要はあります。新デバイスの登場はそうそうあることではないと思いますが、ITテクノロジーは日々進化を遂げているので、いつどんな変化があるかはわかりません。 ならばいっそのこと、何かのタイミングで全面リニューアルをして、全部きれいな状態からスタートしてしまった方が、SEOの効果が出て、手間やコストを結果的に抑制できることがあります。
(ちなみにレスポンシブデザインは、全体的な変更が必要となります。それぞれのサイズに合ったレイアウトの調整も結構難しく、工数が意外と掛かる上、デザインの自由度は損なわれ、表示速度の低下も招くことがあります。そのため、本当にレスポンシブにすることがそのサイトの特性上、問題がないのかを考える必要があると私は思っています。)
■そうだリニューアルしよう。
お金は上司や社長におねだ…目的や諸々の効果をまとめて稟議を回覧して頂くということで横に置いて、それ以外の面で挙げてみます。- 課題とサイトのアクセスログ等に基づいて、どんなサイトにしたいのかを考える。
- 「1」に基づいて、必要な機能の確認と、CMSを使うかスクラッチ開発するか、SEOやBCP対策をどうするかなどを決める。(自社のセキュリティ要件によっては不可とされるCMSがあるケースも…確認してみましょう。)
- 「1」「2」の結果に基づいて、それを実現できそうな制作会社を探す。
- 制作会社と相談しながら、インフラ設計・サイト設計・セキュリティ要件といった項目をどうするかといった細かなところを決定。
- コンテンツの中身、サイトデザインなどを具体化し、制作を進めてもらう。
- 動作テスト&修正&リリース!
■そんなこと言ってもそう簡単に予算を確保できません!
という声が聞こえてきそうですが…。こうしたことを乗り越えた先にワクワクの新サイトオープンを迎えられるわけですが、その前段階である予算の確保に頭を悩ませるWeb担当者はどこにでもいらっしゃいます。そこで、リニューアルまでの間、とりあえず最低限の問題に対応するためにKUSANAGIの導入することも一つの選択肢です。 KUSANAGIはサイトの表示速度とセキュリティレベルを向上させることが可能です。例えば、現在のWebサーバに不安を抱えているということであれば、まずは現状のWebサイトを、そのまま提携しているクラウドへ乗せ換えて安全性の確保と表示速度を改善し、その後リニューアルするという段階を踏む方法もあると思います。もちろん、現在のWeb環境のまま、KUSANAGIを導入することも可能です。 導入のハードルについては、これまで取材してきたご担当者の内、ご自身でKUSANAGIをインストールされたという方々は、ある程度の技術知識があれば、マニュアルも豊富にあるため導入は容易であると発言されています。不明な点があればどうぞお気軽にご相談ください。もちろん、リニューアル後もKUSANAGIの導入をお勧めします。 では最後に、サイトの全面リニューアルを行った際にKUSANAGIを導入されたお客様の事例をご紹介します。同サイト様では上記で挙げてきた課題をクリアされております。BCP対策も行われたとのことですので、ご参考になれば幸いです。ちなみに一番読まれている事例です!■読売新聞東京本社 yomiDr.(ヨミドクター)事例のご紹介
<課題>・アクセスの集中に対する十分な負荷対策ができていなかった。
・災害時に運用を続けられるための対策がなされていなかった。
・運用保守のコスト高かった。
・CMSの更新管理に時間がかかっていた。
・スマートフォン対応ができていなかった。 <効果>
・月間3000万PVに耐えられるWebサイトの実現
・災害時の遠隔地復旧を1時間で実現できるWebサイトの実現
・運用コストを50%削減
・コンテンツ管理の作業時間の短縮
・スマートフォン対応 https://www.prime-strategy.co.jp/achievements/yomidr/